2015年4月22日水曜日

PPS製M870 Police Magnum レビュー

<2015/6/23 修正>

PPS製のM870がついに届きましたのでそのレビューでも。

簡単な射撃動画です。



一番初めに書くべき特徴はライブシェル式であることで、しかもタナカワークスのショットガンと同じく蓄圧式のシェル。同じライブシェルの○ゼンのようにストック内のガスタンクストックをパワーソースとせずシェル内のタンクをパワーソースとするので非常にリアルな構造で、エアガンというよりはモデルガン的な要素がより前面に出ているトイガンです。

シェルをエジェクションポートに叩き込む、チューブにシェルを装填していく、コッキングしてエキストラクターがシェルのリムを掴んて排莢し、フォアエンドを押してポートがシェルを持ち上げ前進したボルトがシェルをチャンバーに送り込む。




最高のロマンですね。

ゲームで勝てる勝てないは問題ではない。

さて、前置きはここまででレビューを開始します。



まず、外観。バレルもマガジンチューブも短く、ショットガンとしては短めのモデルです。それでも14.5インチのAR15のストックを少し伸ばした程度の大きさはあります。なのでそこそこ取り回しはしやすい方です。



実銃にも POLICE MAGNUMのシリーズがありますが、腐るほどあるM870ですから実際にはどの型番、どのモデルが元ネタなのか...というところまではわからなかったです。ごめんちゃい。
刻印は M870 POLICE MAGNUM。ちゃんと打刻されているのがいい感じ。興奮度が上がりますね。トリガーピンの近くにはシリアルナンバーがレーザー刻印されています。
ちなみにピンやその周りが傷ついているのはピンを外すのに相当苦戦した痕です...w




ボルト、チャンバー部以外金属であるべき部分はメタル製の非常にリアルな質感です。無論レシーバーも金属。アルミ製ですかね。○ゼンはABS製なので大きく差をつけられる部分ですね。

バレルは黒いです。レシーバーの光沢はマットな感じですが、バレル、マガジンチューブはより黒くツヤが出ています。質感の差が大きく出てしまっているのは少し残念なところです。後述しますが、バレルは簡単に外せますので塗装を落として染め直すなり鈴○さんに持って行ってセラコート塗装してもらうなりした方が質感は上がります。

バレルはマガジンチューブ先端のパーツを外すことで簡単に引き抜ける


海外製の宿命なのか、汚いです。レシーバーは塗装剥げなのか汚れなのか、とにかく落とすことのできない模様が出来ていました。そしてどれだけ動かしたのか、動作痕もありました。アタリが取れていない状況だったのか、エジェクションポート内部にも削れた粉末がオイルに付着していました。洗浄及び潤滑は一番初めにやった方が良いです。

しばらくは削れかすを掃除しないといけなさそう

塗装が剥がれている...が まぁいいか


なお、私はKSCのガンオイルとキャロムショットのシリコンスプレーを併用し、グリースメイトでアクションバーとレシーバーが触れる部分は潤滑しました。多少動きは良くなりました。オイル吹くのは作業は必須ですね。

ストックはショットガンとしては一般的なタイプ。○イや○ゼン製のようにガスタンクを内蔵していないので軽い印象があります。
質感は若干ざらついた感じでマットな色合いです。上品なてかり具合がgood。
また、ガスタンクを内蔵していないことにより好きなストックを選べるという利点もあります。もっとも、付けられるかどうかは全くの別問題ですが
日本人の体格には少々長いストックなのでので若干小さめなHOGUEのストックに替えてしまいたいですが、個人輸入しないと入れられないので手に入れづらいところですね。MAGPUL SGAストックはもう少しバレルとマガジンチューブが長いほうが似合う。

どこかからM14EBRのストックとピストルグリップを合わせたようなパーツが出てたなぁ...

ストックのガタは全くなく、多少乱暴に扱っても問題はなさそうです。




サイトはフロントサイトにピンがあるだけの超簡易サイト。しかし、AKのように構えた時は目線がレシーバーの上面付近になるので十分狙うことが出来ます。しっかり構えられれば形状も相まってダットサイトの感覚で照準を定めることが出来ます。ねじ止めみたいなのでなので外すのは容易そうです。
スリーガンマッチのシューターさんもフロントサイトだけでリアサイトを付けていない人が見受けられますのでリアサイトは無くてもいいかもしれません。そうなると集光サイトとか欲しくなるなぁ。

リア側にアイアンサイトを乗せるのにはレシーバーに穴あけの加工が必要になってしまいますのでリアサイトを付けるのはあまり乗り気じゃないです...w

意外と使いやすい

サイトピクチャー。AR15よりかはAKに近い感覚


まぁダットサイトやレールは載せたいところ。
私が考えているプランとしては、トリガーピンで固定するタイプのレール(G&PのレールやMESA TACTICALのレール)を使用し、SEE ALLオープンサイト等の小型サイトを載せる。上手くレシーバーに穴があけられるなら、LAYLAXのkeymodレールでキワモノ化させてやる。要検討ですね。
あ,でもG&Pのやつは加工が要るか...。


フォアエンドは一般的なM870のもの。他のM870と大差ないと思います。アクションバーについてはオリジナルのタナカ製とは異なり、初めからスチール製です。特に負荷がかかるのでこの変更はありがたいですね。
実物のフォアエンドが取り付けられるかどうかは不明。タナカ製の事例からすれば加工は必要。このくらいは実銃寸法で作ってほしいところ...Surefireのフォアエンドを載せたいね。



コッキングはエアコキに比べれば軽いです。しかし、アタリが取れていないのか引っ掛かりを感じる部分もあります(実際どこか削れた粉が出ますし...)。これは動作させていくことで解消できると思います。

なお、ハンマーが起きている状態はボルトがロックされコッキングが出来ません。これは実銃と同様の仕様ですので問題ないでしょう。

トリガー周りは言う事なし。全部金属製です。機能面は他のM870同様の動きをします。

トリガー付近の2つのピンを外せばトリガーボックスが丸ごと取り出せます。形状も非常にリアルで、パッと見実物に見えてしまいます。




しかしこのハンマー、亜鉛製である。

更にハンマーが落ちる勢いはかなり強く、バチーーンってけたましい音が鳴ります。音圧計があればぜひ計測したいくらいです。

オリジナルのタナカM870と違って、ファイアリングピンにヒットする部分にスチールがインサートされているという話を聞いたことがありますが...潰れたような跡ができています。スチール製のハンマーとシアーが出ているので折れる前に変えてしまいたいところです。はやく買えるようになってください。

ボルトは安全面の理由からプラスチック製。しかし、金属っぽい質感は出ています。エキストラクターも飾りではなくちゃんと稼働します。稼働しなければライブシェルのショットガンじゃないです。

ファイアリングピンも安全面の理由からヘンテコな形をしています。安全面云々よりタナカM870のコピーだからこの形状をしているだけだと思います。



そしてしばらく撃っていたら

こんな金属片がバレルから落ちてきたよ!!!!

初日にしてどこかの亜鉛パーツが砕けたようです。おそらくボルト内部。しかし、現段階では動作、射撃、シェル装填ともに問題ないので様子見です。
こちらの記事でこの金属片の詳細を記載しています(ボルト内部の主要パーツ)


続いてシェルについて。



シェルはタナカ製と互換があります。構造も同じ。ガスを入れるときはアダプタを使用しないと入れられないです。なので使い方はタナカM870を紹介しているところで確認できます。

そして、タナカ製のシェルはガス漏れが多いことも特徴ですが、もれなくその特徴もコピーしやがりました。付属していたシェル2発についてはガス漏れはありませんでしたが、一緒に購入したシェル4発のうち3発がガス漏れを起こしていましたw もっとも構造は非常に単純かつ分解も容易なのでOリング部にシリコンスプレー吹いて大体はおしまいです。

シェルには3発のBB弾が入ります。どのライブシェルのショットガンでも同じですが、入れすぎると性能が低下します。個人的に1発でも十分です。スラッグ弾を撃っていると思い込めば良いです。もっとも、このショットガンを初速に影響される様な距離で使用する場面はほとんどないと思いますが...
ガスも入れすぎると性能を発揮できません。気化室とかの区別なくただガスを入れておく入れ物です。

シェルはマガジンチューブに入れてリロードします。この時フォアエンドを一番前の位置にしておかないとシェルを入れられないので注意。本体を上に傾けるとフォアエンドが若干後退しますのでリロードするときの銃の角度には気を付けましょう。



慣れると2発同時に入れられるようになりますよ。AP CUSTOM製やcarbon arms製のシェルクリップがあれば2発引き抜いてかっこよくリロードできますね。


排莢によってシェルはエジェクションポートから飛んでいきますが、落下の衝撃でシェルが破損することはあまりなさそうです。しかし、マンションの場合下の階の人の迷惑になりますので敷き物があると良いです。


以下、まとめです。

基本的には癖がありすぎる銃。うまく付き合えればかなり愛着は湧く。
何よりもリアルな動作が楽しく、実銃同様のアクションを楽しめる。
ただし、海外製なので割り切らなければならない部分が多い。
タナカコピーなので、良いところも悪いところもコピーされている。
しかし、いくつかの高負荷なパーツはスチール化されていて単なるコピーにとどまらない。


<こんな人におすすめ>
・シェルがエジェクションポートから排莢される様に絶頂を覚える方
・タクトレやスリーガンマッチの沼に嵌りたい方
・給弾不良、排莢不良に対して心が広い方


<逆にこんな人はダメ>
・この銃で勝ちに行きたい方
・下の階の人がとても怖い方


以上、PPS M870のレビューでした。かなり癖のある銃ですが、リアルにこだわる方やシューターさんにぜひおすすめしたい1丁です。

その後 PART1 2015/5/26
◆ファイアリングピンプレートの破損
◆塗装
◆SHS製ハンマー、シアーの組み込み



その後 PART2 2015/7/22
◆スリングスイベル関連について、
◆レール関連について
◆ボルトスライド破損
◆ハンマースプリングの調整
◆塗装
◆バレルのレシーバー側にあいているねじ穴について
◆二重給弾
◆シェルのBB弾保持部


その後 PART3 2016/2/23
◆GG&G製レシーバースリングマウントと実銃用マガジンフォロワーの組み込み
◆HOGUE製フォアエンドの組み込み
◆マガジンチューブベースの交換
◆アルミボルト、スチールスライドブロックの導入
◆コネクターの破損、修理
◆フロントサイト交換
◆初速

2015年4月16日木曜日

APS M870について

ライブカート式のM870エアソフトショットガンとしてまず挙がるのはマルゼンやタナカワークスであると思う。最近はタナカコピーのPPS M870が出てきてより一層幅が広くなったが、あんまり話題に上がらないAPS製のM870がある。

どこかで読んだスレでAPS製のM870は(法的に)やばいみたいなことが書いてあったのでAPS M870についてかなり簡単に調べてみた。



APS M870ファイアリングピン

実銃M870のファイアリングピン


...すでにアカン部分。タナカM870の場合はヘンテコな形状のファイアリングピンなのでまだ安全性を主張できるが、APS M870は日本じゃ言い訳できそうにない形状のファイアリングピンですねぇ。
実銃よりも気持ち太目なくらいで長さは多分同じ...なのかな。どうだろう。

そして次のコンボであかんやつに。


APS M870のアウターバレル


...

......インナーバレルが無いです


これ、APS M870で使われるシェルの大きさと実弾の大きさが合えば多分実弾撃てる構造だと思います。

要はチャンバーにシェルを送り込んでファイアリングピンがプライマーを叩ければ良いわけですしおすし。どれもできてしまいそうです。


実銃形状のファイアリングピン蓄圧式シェルチャンバーに送り込む式インナーバレルなし =限りなく黒に近い黒


そりゃあかんやつって言われますわな...。幸いそもそも正規で日本に入ってくることは無さそうですが...。




しかし

Salient ArmsスタイルのM870がAPS M870では組めてしまうから...そこは個人的には非常に魅力的だと思うのであった。